医者の言う「異常無し」について

      2017/07/15

体の不調や異常を感じて医者に診てもらっても、「異常はありません」といわれることが多いですよね。

「異常なし」といわれてほっとする反面、病気が見逃されている不安を覚えざるをえません。

実際、人間ドックで健康を保証されたにもかかわらず、その後一ヵ月もたたないうちに倒れたという話をよく聞きます。

現在、多くの医者がいう「異常ありません」は、正確には「診断機器が判定できる異常はありません」です。

私たちの五感が感じとる「異常あり」と診断機器が判定する「異常なし」は、どちらが正しいのでしょうか?

人を輪切りにして見せてくれるCT装置や胎児の顔を透かして見せてくれる超音波画像診断装置、何十もの成分をただちに分析してくれる自動血液分析装置など、近年の生体測定・診断技術の進歩には正直、驚きを禁じえません。

しかし、病気が早く見つかるようになったのだろうか。 機器の進歩にかかわらず、病気で苦しむ人や治療にかかる費用が増加しているのではないでしょうか。

現在、超音波画像診断装置などが手軽に使えるようになったため、医者のシンボルである聴診器を満足に使えない医者が増えているといいます。

経験豊富な医者が聴診器で診察すればわかったはずの病気が、診断機器に頼るようになったため、機器が判定できるようになるまで放置せざるをえなくなったのが、「異常ありません」の実際ではないでしょうか?

五感が感じとることのできる異常は、おそらく血液の流れの異常(低下)である。私たちは「血のめぐりの善し悪し」を感じとれるのである。それも小さい血管の血流の異常をです。

しかし、機器がわかるのは、大きい血管の異常である。そのことが、「異常あり」と「異常なし」のギャップを生む原因になっています。

大きい血管に突然、異常がくることはない。必ず、小さい血管の異常が積み重なってのことである。もし、小さい血管の異常のうちに対処できれば、脳梗塞や心筋梗塞をまぬがれることができる。機器が「異常あり」と判定してからでは遅いのです。

ここで紹介したいのがヘモレオロジーです。

ヘモレオロジーのヘモは血液を意味する接頭語であり、レオロジーは流れ学の意味です。

血液は液体として認識されているが、血液中の液体成分「血漿」は、体積的に約半分にすぎません。

残りの半分は細胞成分である。細胞成分の大部分は赤血球であり、肺から末梢の組織に酸素を輸送しています。

残りの細胞成分である白血球と血小板が赤血球とともに循環し、それぞれ体を防御する役割と、血管を保守する役割を果たしている。有形成分の割合でいえば、血液の濃さは、コンデンスミルクの濃さと同程度です。

そもそも血液がなぜ通常の液体のようにサラサラ流れるのかは本当に不思議です。

当サイトでは、私たちの体を構成する60兆個の細胞に酸素と栄養分を供給している毛細血管がいちばん重要であることを延長が地球の二周半に当たる一〇万キロメートであることも踏まえて説明したいです。

そして、赤血球は変形して毛細血管を通過すること、自血球はさらに大きく変形しで血管壁と強く接触しながら通過すること、血小板が相互に凝集すると、ただちに毛細血管を閉塞してしまうことなど、毛細血管での血流の実態を明らかにします。

また、血液とコンデンスミルクの流れ方の違いの秘密も明らかにしたい。

なんらかの原因で赤血球の変形能が低下したり、自血球の粘着能が高まったり、血小板の凝集能が高まると、血液は毛細血管を円滑に流れなくなる。いわゆる「血液ドロドロ」状態になる。

毛細血管の血流が低下すると、組織の代謝が低下し、組織の機能はさまざまな程度に障害される。

軽いものは、最初に述べたように私たちの五感が感じとれる不調・不定愁訴である。それが蓄積して重くなると、生活習慣病と呼ばれる疾患群になる。また、加齢とともに毛細血管が減`り、.老化が進むのである。

技術が発達して作られた毛細血管モデル装置「MC‐FAN」(マイクロチャネルアレイ)により、毛細血管を通過する血液の状況が日に見えてわかるようになった。

現在、この毛細血管モデルを通過する血液の「サラサラ、ドロドロ」状態が、テレビでょく放映され、多くの人に知られるようになってきた。

この装置が、五感が感じとる「異常あり」と最新の診断機器が出す「異常なし」のギャツプを埋めてくれると確信している。

また、健康管理とは血液の流動性の管理に他ならないことを理解していただければと思う。さらに、本書で紹介する「血液をサラサラにする生活術」が読者の健康管理に少しでも役立つことができれば、望外です。

 - 血液 ,